
雨宮 透織(あまみや とおり)
まちゅむら祭 初参加、よろしくお願いします。
社会人しながら、イラスト、漫画等の創作活動をちょこちょこしております。
ーイラストー









使用ツール
アナログ:アクリルガッシュ(絵の具)、ポスカ
デジタル:指orペン(指描き、多め)
ー漫画ー
「一発描き漫画」と「過去作・4コマ漫画」






使用ツール
現在:青色ボールペン
ー小説ー
「寄り道は、カモミーユ。」 まちゅむら祭09、書き下ろしショート小説
暖かい日差しに包まれた小道を歩いていた。隣の公園からは、子ども達の明るい声が聞こえてくる。レポート終わりの清々しさからか、あの雑貨店への道を選んでいた。
お店は、左に曲がって、しばらく歩いた右側の道にひっそりと佇んでいる。樹木の並ぶ住宅街を越えると、「カモミーユ・アンティーク雑貨店」の文字。木の葉の影から、ちらりと顔を出した。
カラ、カラ、カラン。
店内に入ると、ところ狭しと並べられたアンティークの数々。小物から雑貨まで揃っている。休日になると、ぽつぽつと列ができては減ってを繰り返す。その分、平日は列なく入れる上、ひとりひとりの空間が広く空く。いわゆる、隠れ家的雰囲気を味わえるのだ。だから、平日の雑貨店は、私的お気に入り上位に君臨している。
手前から季節の雑貨、文具、レトロ雑貨系、小物、装飾類と分類分けされた棚たち。奥へと続く。棚の間を通る度、木の香りがふわっと立ちこめる。まだ知らない商品も姿を見せていた。ど、れ、に、し、よ、う、か、な。ひとつずつ、ゆっくりと視界に映していく。今日は特別。ご褒美だって、良い気がした。あ、懐事情と要相談だ。
「あっ、これは。懐かしー」
思わず、声が溢れた。小さい息のように微かな音。目線の先は、「ステンドガラスぽい栞」を映していた。祖母の棚で見かけたような、鮮やかな色たち。光にかざすと、明るく透けて、ひらひらと色の波ができる。
「…零?」
「南!学校ぶりー」
南は、ほっとしたように綻ばせた。烏色の髪が揺れる。今日は男装のようだ。
「何か気になるのあった?」
「うん。ちょっとね」
まつ毛の長い瞳越しに、小さく映る。手元へ視線をずらすと、小柄なオルゴールが眠っていた。
終

最後までご覧くださり、ありがとうごさいました!
・・・おまけ、あるよ・・・
余談:この小説は、2025年12月6日から12月29日の間に書いたものになります。
荒削りではありますが、楽しんでいただけたら幸いです。
来年はもっとかくぞー!!
↓おまけ:「零」と「南」のキャラデザ案


